2025/05/11 13:22





1965年12月3日発売。

アコースティックかつフォーキーな、何処か哀愁漂うサウンドが特徴の作品。こちらは初期ビートルズの集大成といった印象。一言で表すなら"哀愁"


少年達が大人になったのだと感じさせる作品です。


そして前作"Help!"からたったの4ヶ月で制作されたという意味のわからない作品。たったの4ヶ月でここまでのクオリティを出せてしまうビートルズのヤバさがわかりますね。


ストレートなソングライティングの最も高みにある様なクオリティでシンガーソングライターなんかをよく聴くという人はしっくりくるかも知れません。


※ちなみにこのアルバムはマリファナのアルバムなんてことを言われている。





軽快かつこれぞまさにロックンロールなギターリフと共に、ポールマッカートニー作"drive my car"でスタートすると、森林浴の様な心地良さを帯びるジョンレノン作"norwegian wood"ポップで耳馴染みの良いメロディだが、何処か切なさのあるポールマッカートニー作"you won't see me"孤独な男の大名曲、ジョンレノン作"nowhere man"と

畳み掛ける様な名曲のラッシュ。才能の暴力とはまさにこの事。

その後も、何とも不機嫌なファズベースが特徴のジョージハリスン作"think for your self"よく聴くとポールがえげつないコーラスをしてるレノン・マッカートニー共作の"the word"美しくも憂いの漂うポールマッカートニー作"michelle"にてA面が終了。


B面に針を落とすと、何とも気の抜けた雰囲気のレノン・マッカートニー(スターキー)共作"what goes on"からスタート。そして上記の"michelle"と対を成すかの様なジョンレノン作"girl"晴れやかなポップサウンド(実は結構刺々しい曲)でギターリフが特徴的なポールマッカートニー作"i'm lookig through you"この世で最も美しい楽曲、ジョンレノン作"in my life"実は没曲だった(マジで意味わからん。)このアルバムでも屈指の名曲(個人的に)で作曲がポールなのかジョンなのか本人達もよく分かっていない曲"wait"このアルバムで唯一のポジティブなラブソング、ジョージハリスン作"if i need is some one"そしてラストはジョンのボーカルが非常にかっこいいジョンレノン作"run for your life"にて幕を閉じる。

※ちなみにこの楽曲はジョンレノン本人がめちゃくちゃ嫌っている事で有名。エルヴィスの歌詞をパクって適当に書いた歌詞で何の思い入れもないゴミ箱行きの曲。とのことで、制作期間が短すぎる事で本人もかなり急いで作ったようです。



という事でザックリ解説、以上になります。

アコースティックかつフォーキーなサウンド、哀愁漂う雰囲気に統一されつつも、インド楽器"シタール"の導入など、オルタナティブな側面も持つこの作品は同年代のバンド、ザ ビーチ ボーイズの名盤"pet sounds"の制作に大きな影響を与えたと言われています。誰が聴いても良いと感じれる間口の広い作品なので普段ロックを聴かないような層にもおすすめですね。


聴いた事ない人は絶対に聞きましょう。音楽好き失格です。


それでは、最後までお付き合い頂きありがとうございました。